Cosmos School


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[氷花 華鈴 Side]


華鈴「…アタシはっと…Aクラスか。みんなは?」

理絵「私はNだったよ〜。柚乃さんは?」

柚乃「えっと…Oクラスって書いてある!」

亜美「私はQクラスだった。なんか柚乃のと間違えそうね」

菜乃葉「え、あーちゃんもQ?同じだ〜!」

由「…僕は…H。結構バラバラなんだね」

萌未「あ、私もH!由さんと同じだ〜!」

光理「うちはS!あ、真智も同じじゃん!」

真智「うん、また光(ひか)と同じだね。零さんは?」

零「…B、みたい。舞ちゃんは?」

舞「私は…Tです!玲皇さんは?」

玲皇「ん?俺?俺はKらしーぜ。つか俺それより聞きたいことがぐえええっ」

「…よりによって一番問題児そうな野郎が当たるか…」

「ま、まあまあ。考えようによっては戦力になりそうですよ」

「ま、それもそうだな。オラ、さっさといくぞ」

玲皇「ちょ、ちょま!首!しまって、締まってるマジでコレ死ぬ!!!」


よ、氷花 華鈴だ。

[○○Side]ってのがあったら、「」()のないところの視点が変わるから、そこんとこヨロ。

で、最初はアタシって訳なんだけども。

とりあえず、ステージから下ろされて。

他の生徒達は各クラスに戻ったところで。

校長秘書ってのをしてるらしい谷崎ナオミさんに、各クラス分けの紙を貰った。

クラスの割り振りはみんなが言ってる通り。

…にしても、クラスって普通A、B、C、Dってアルファベット順なんじゃない?

A、B、H、K、N、O、Q、S、Tと。

ものすごく微妙な感じなんですけど。

…この学校の仕組み、よくわかんないな…

なんか就職先が決まるまで卒業ないとか言ってた気がするし。

普通3年通ってそのまま卒業だろ?

まあ、魔法もいつどこで使えるようになるかわかんないから困ったモンだけど。

で。

まずは先生達にクラスに連れて行ってもらうみたいなんだけど。

始めに玲皇が連れてかれた。

先生は、確か…数学の中原 中也先生と、生物の谷崎 潤一郎先生だ。

玲皇は確かKクラスだったから、おそらくKクラスの担任と副担任だな。

正面から思い切り腕を首に回され、そのままズルズルと引きずられてるモンだから、結構締まってると思う。

まあ、もちろん助ける気はないんだけども。

え、玲皇と知り合いか、って?

まあ、一応同じ学校から一気に転校してきたからね。

他のメンバーもみんなそう。

しかも、玲皇以外は仲良くシェアハウスだ。

まあ、前のとこじゃ玲皇も一緒にシェアハウスに住んでたけど。

今回玲皇の場合近くないと寝坊するから、自分で進んで1人暮らしするって言い出したんだよね。

それに、シェアハウスがちょうど11人っつー微妙な数しか空いてなかったってのもある。

アタシらのこと考えてくれたりすんのかな、って無駄に紳士くさいんだよね、玲皇。

まあ、そんなこんなで仲はかなりいい方だとは思うよ。

もちろん、本人達の目の前じゃ絶対言わないけど。


光理「…なんか、れおちゃんなかなか強烈な担任やな〜…」

真智「…正直、キャラの濃いそうな先生たちだなって思ったけど」

亜美「まあ、何もないより面白いと思うよ?」

柚乃「面白いが判断基準とか…うちらも大概…」

「さァて、Sクラスの生徒はコチラデース!!」

光理「あ、真智!行こっ」

真智「Mr.ピエールだー」

「ちなみに副担は俺な。案内するぜ」


次に連れてかれたのは、Sクラスの2人。

先生はALTのMr.ピエールと技術の寒咲 通司先生。

…Mr.ピエールって、本名なのかそうじゃないのかすごく気になる。

まあ、突っ込んだら負けってやつな気がするから。

ここはあえて黙っとこう。


菜乃葉「…ねえ、さっきから思ってたけど。先生イケメン多くない?」

萌未「それものすごく思いました!!!」

由「…ついでに美女も多いと思うんだけど」

零「これは突っ込むべきなのか、同意すべきなのか」

「さて、Hはただちにコチラへ来い。行くぞ」

「そんな堅苦しく言うと驚いちゃうよ〜?さ、行こうか」

由「あ、僕たちみたいだね」

萌未「では行って参ります!!」


次に呼ばれたのはHクラスの2人。

担任と副担は数学の国木田 独歩先生と古文の太宰 治先生。

厳しそうな国木田さんと、飄々としてどこか自由な感じの太宰さん。

正反対な性格の相性は悪くなさそうだけど…

国木田さん、苦労してそう。


舞「あ、最初の説明してくれた先生だ」

華鈴「名前覚えろよ…玲皇みたいにあだ名までつけてとは言わないけど」

理絵「むしろあれだけの人数をすぐに覚えるのは、なかなか至難の技かと思うのですが」

「おーい、Bクラス、ゲンゲン行くぞー」

「だからそのあだ名で呼ぶなと言っているだろう!!」

零「…ということで、行ってきます」

「さて、私たちのクラスも行きましょうか、お嬢さん」

「Tクラスは俺たちが担任だ。しっかり心構えしておけ」

舞「は、はいっ!それじゃ!!」


そういいながら、零を体育の相田 景虎先生と日本史の武内 源太先生が。

舞ちゃんを化学の原澤 克徳先生と外国語の中谷 仁亮先生が連れて行った。

…ゲンゲンってのは、さっきの玲皇と同じ感じで付けたのか。

本人は快く思ってなさそーだな。

Tクラスの2人はそろって冷静そうで。

あんな2人が担任なら、クラスも静かそうだな。


「それでは、Oクラスの涼風さん!行きましょう!」

「分からないことがあったらなんでも聞いてくれ」

柚乃「はい、ありがとうございます」

「ではQクラスも行きますか」

「そだね〜。よろしくね、2人共!」

亜美「あ、よろしくお願いします!」

菜乃葉「という訳で、おっ先〜!」

「じゃ、じゃあNクラスの江柿さんも行こうか!」

「…こっち」

理絵「じゃあ、華鈴!健闘を祈る!」

華鈴「いや、意味わかんないから!」


柚乃は現国の武田 一鉄先生と、地理の溝口 貞幸先生に。

あーちゃんとなっちゃんは音楽の追分 拓郎先生と、地学の宮沢 賢治先生に。

理絵は漢文の中島 敦先生と家庭科の泉 鏡花先生に連れられていった。

柚乃のとこの先生が一番まともな気がする。

あと追分先生の音楽は結構衝撃な感じがした。

理絵のとこは…なんか弱っちいな、男の方。

…なんて思ってるけど。

アタシはどーなんだろ。

なんて思ってると、1人の生徒がアタシの前に来る。

…生徒はさっき帰ったはずなのに。

…てか、誰だよこいつ…

赤い髪、笑ってはいるけれど。


「…君が、Aクラスの人か」

華鈴「…そ、そうだけど」

赤司「俺は赤司征十郎、Aクラスのクラス委員長だ。よろしく」

華鈴「あ、そう…氷花華鈴、よろしく」

赤司「今日は担任が2人共休みと聞いていたからね。変わりに俺が来たんだ」

華鈴「道理でなかなか呼ばれない訳だ…」


その赤司、って奴はニコッと笑い。

そのままアタシをクラスへと案内してくれる。

…正直呼ばれないからあれ?と思ってたんだよね…

さて、Aクラス。

どんなクラスなのか。

強いやつがたくさんいるといいけど。

そう思いながら、アタシは赤司の横を歩いていった。
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