スレイヤーズ
□デモンスレイヤーズ
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「見事です。リナさん、貴方こそスレイヤーズの名に相応しい」
リナが放ったギガスレイブで勝利を確信したゼロスは、瞼を閉じた。
やはり貴方は面白い。亡霊とはいえ二度も魔王を滅ぼしたのですから…
「ゼロス…」
白銀の髪をなびかせ、泣きそうな顔のリナに普段は閉じてる瞳をあける
「終わったようですね」
「ええ。あんたもかなり無茶したんじゃない。あたしなんかを守ってさ…」
そう言うと両腕を失った身体に目をやり、彼の髪に触れる。
「これも仕事ですから…ね…」
「…あんた、こんな怪我で死ぬ玉じゃないでしょ。早く元に戻ってよね、じゃないとマジックアイテムから生ゴミに降格だからね」
「それはご勘弁を。…なるべく早く顔を出しますから」
泣かないで下さい。と、なんとか片腕を作り出しリナの涙を拭う
「ゼロス…」
「それではまた…」
空間に消えたゼロスを見送ると、ゆっくり立ち上がる。
少し離れた場所から、仲間たちの声が聞こえた。