箱喰戦聞

□【続キ】トイフ名ノ悪夢
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帝都のとある一角に建てられた喫茶
【飛燕館】
悪夢に苛まれ、苦しみから救いを求める者が足を踏み入れる場所…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「那亜夢(なあむ)…僕の鞄に乗っちゃ駄目だと前に言ったろう?」

「はははあ〜那亜夢の奴お前の鞄を気に入ったみたいだなぁ」

「別に嬉しくはないがね」

「またまたァ面白れェ事言うな〜
…そうだ、前から気になってたんだけどよ…
お前の鞄の中身、どうなってるんだ?やたら軽いし…折角だから中身拝見してもいいよな?」

「勝手にしたまえ。
…もっとも常人には理解し難いシロモノだがな」

「おっ、意外と素直じゃねぇか。
じゃあ、見るぜ」ガチャ

蛭孤(ヒルコ)から鞄の中身を見て良いと許可を得たギンジロウ
彼は早速鞄を開けてみた

「さぁ〜て、何が入っているのか……な…ウッ…!な…なんだ…これ…」ガッ!

ギンジロウは鞄を開けると同時に強い悪寒と恐怖を感じ、鞄を落としてしまった…
それと同時に床を転がる無数のビー玉…
それを見たギンジロウは思わず頭を抱えながら震えてしまう

(な、なんだよこれ…なんで俺様はこんなビー玉如きにビビっちまったんだ…)

「理解し難いだろ?これは今まで僕が貯めてきた【悪夢の結晶体】さ」

そう言いながら蛭孤は床に落ちた悪夢を広い、鞄に収納した。

カラカラッ…

おや、今宵もお客様が参られた様ですな…
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