TOA仲間厳しめ(インフィニット・ストラトス編)

□ラウラ視点?
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…ここは…何処だ…?
私は…誰だ…?

「…いに完成だ…!やっと制御可能な…プリカ…!
かつてバ……ォア博士が造った始祖…プリカのであるネビ…ム女史の構成音素をベースにこれまでの失…作の反省を生かし、構成音素の循環スピードを遅めた事によって…暴…の危険を押さえる事に成功…たぞ」

「肝心の…不足も左目にバ……ォア博士直伝の譜眼を…みこむ事で
パワーを補いつつ制御…可能だ…
本当は両目に…みたかったのだがな…」

「だが、両目に…んだら制御が出来なくなる可…性が出てくるからな…
止めておこう。」

…コイツらは何の話をしている?

「しかしまぁ…お前も可哀想だよなぁ…
成…作とはいえ、いずれキ…ラスカに攻めいる時には兵…とて扱…れるんだからな。」

「おいおい、ソイツは…ブリカだろ?哀れみなんかいらないって。
それよりコード…ームはどうするよ?」

「そうだな……
ラウラ・ボーデヴィッヒはど…だ?」

「いいんじゃないか?中々勇ましそうだしな。
…で、由来は?」

「古代イ…パニア語で刹眼(ボーデヴィッヒ)の兎(ラウラ)だ。」

「いい名前だ。それしよう」

「じゃあ俺、所長…は留守だったな。主任に報告…てくるから。」

「分かった。
俺はラウラの観察を続行するよ。」

そうか、私は造られた存在なのか…
そして最終的には対敵国の兵器として
利用されるだけか…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「戻ったぞ。」

「主任はなんて言ってた?」

「また時間があったら見に行くそうだ。」

「なるほどな…」

「こっちはどうだ?」

「何も変化は無しだ。
…ああ、そうだ。今日ここに来る予定の
ヴァンデスデルカって坊主を知ってるか?」

「知ってるに決まっているだろう。
あのユリアの子孫のアイツだろ?」

「よく知ってるな。」

「そりゃあ被験者の事を把握しておくのは科学者としての基本だろ?」

「流石だな「おーい!フェンデが来たぞー!」じゃあ、俺はヴァンデスデルカの超振動の実験に立ち会ってくるよ。」

「行ってこい行ってこい」

…意識がはっきりしてきたおかげでさっきよりは奴等の声が正確に聞き取れる様になった。
しかし、ヴァンデスデルカや超振動といった私には分からない言葉が出てくるな…
それと…何故か嫌な予感を感じる…
まるで今日でもここが滅びる様な…
数分後か数時間後か…
まぁ、私は動けない状況だから何が起きたとしても逃げられないがな。
…さて、もう一眠りするか…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【数時間後】

「……!!」

「先ずは…術の……成果を持ち…せ!
レプ……!はその後…!」

「キムラ……軍め!よくも我々の…!!」

…なんだか騒がしいな…

ダッダッダッダッ!!

バタン!

「クソッタレ!キムラスカ軍共が!
我々の神聖な研究所に攻撃しやがった!
お陰で幾つかの研究成果が駄目になりやがった!
…だが、こうやって喚いてても仕方ない…!せめてラウラだけは奴等の手に渡す訳には…!奴等に渡したらマルクトは終わりだ…!
培養槽から小型カプセルに移し変え次第、持ってホドから脱出しなくては…!」

ガチャガチャ ピピピ…

成る程…どうやら戦争が始まった様だ…
そして、私はあの科学者によって何処かに持ち出されるみたいだな…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃、別のフロアでは…

「所長、もうキムラスカ兵はここまで迫っています!
このままではレプリカのデータが奴等の手に…
それどころか我々の命すら…!」

「うぐぐ…やむを得ない…
グランツを装置に繋ぎ、超振動を起こさせろ!
どうせ奴等に蹂躙されるなら我々もろともデータを葬るまでだ!」

「しょ、所長…!しかし…!「ええい!マルクトがどうなってもいいのか!!」りょ、了解…!」

研究員はヴァンをフォミクリー装置に繋ぎ、出力を限界に設定した。

ピピッ…ビビビ…

「ヴワァァァッッッ!!」

「よ、よし…これでキムラスカ「貴様達!この研究所は我等が制…圧…」
生憎だが、この研究所と貴重なデータの数々をお前達には渡すわけにはいかないのでね…
我等と共に死んでもらおうか」

研究所の所長は室内に入って来たキムラスカ兵達に対し、こう告げた。
その言葉を聞いたキムラスカ兵は何を言っているんだと問おうとしたが、
所長の後ろにあるフォミクリー装置に繋がれたヴァンを見て、質問の内容を変えた。
何故フォミクリー装置を稼働させているのかと。
その質問に対し、所長は…

「我等は人工的に超振動を起こし、お前達やフォミクリー関連のデータを道連れに死んでやるのさ。
お前達敵国に渡して悪用されるリスクを考えれば実に安いものさ」

「しょ…正気か…?早く止めろ!」

「敵に止めろと言われて止める馬鹿かいるか?
我々もマルクトの民としての誇りぐらいはあるさ」

キムラスカ兵は所長にフォミクリー装置を止める様に命じるも聞く耳を持つ筈もなく、このまま稼働を続行する。

ゴゴゴ…

「そろそろだな…」

「何!」

所長が何かを呟くと同時に研究所を揺れが襲い、天井等にヒビが出来る。

「残念だったな。お前達はもう逃げられんよ。
ここで我等と共に…」

ガシャーン!!

所長や科学者達は天井から落ちてきた瓦礫の下敷きになってしまった。

「て、撤退…「隊長!瓦礫が道を塞いで…(ガシャーン!)ギャァァ!」お、おのれ…!」

キムラスカ兵達も撤退を図るも崩落の勢いは激しく、次々と瓦礫に下敷きになってしまう…!
しかも最悪な事にフォミクリー装置はまだ稼働しており、超振動の威力は増していく…
やがて、この超振動が研究所はおろか、ホド島全てを崩落させる事は
誰も予測出来なかったであろう…
それだけユリアの血縁者に秘められた第七音素の力は対したものだった事が伺える…
 

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