TOA仲間厳しめ(インフィニット・ストラトス編)

□ルーク視点?
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【タタル渓谷 早朝】

「ルーク、朝日が登って来たわ。
さっきの魔物も居なくなってるし、
降りるなら今の内よ。」

「そうだな。急いで降りなきゃな。」

俺とティアはタタル渓谷を下って行く。
魔物の数も少なく、戦う事は無かった。
それとキムラスカでは吸えない美味しい空気に、見かけない植物、
澄んだ川のせせらぎも堪能した。
喉が乾いたので川水を飲んでみたが、凄く美味しく、力が湧いて来た。
…そんなこんなで、俺達は渓谷の麓に到着した。
そこには人がいた。その人の隣には馬車があったので乗せてもらう事にする。

「…すまな「ウォワァ!?お前ら【漆黒の翼】の奴等か!?」は?」

「私達は漆黒の翼じゃありません。
ただの旅人です。
獰猛な魔物に襲われてこの方と無我夢中で逃げてたらここに迷い込んでしまったんです。
それより、貴方は何故ここへ?」

「俺はケセドニアで客や運送の仕事を探しに来たんだが…
土砂崩れが起きていてな…
ここで立ち往生って訳だ。
また、本土に戻って対策でも考えるか…」

(ティア、ここは…)

(ええ、ルーク。分かってるわ。)

「でしたら、私達を乗せてもらえませんか?」

「別に構わないけど、流石にタダはな…
…ん?その赤髪…まさか…!貴方様は…!?」

「俺…私はルーク・フォン・ファブレ!
ファブレ公爵の息女である!」

「ファブレ公爵家の方=キムラスカ王族……
ししし…失礼致しましたぁぁ…!」

そう言うと馭者は顔を青くしながら土下座した。
流石にこのままでは可哀想なので立たせる事にする。

「そこの者、面を上げろ。
立っても構わない。
…寧ろ立ってくれ。」

「は、はぁ…?
あ、ありがとうございます…?」

「…さて、唐突で申し訳ないが
頼みがある。
私とこの者を馬車に乗せてもらえないだろうか?
謝礼は私から父…公爵の方に掛け合ってみる。」

「か、畏まりました!どうぞお乗りください!
…で、行き先はどちらで…?」

「帝都グランコクマで頼む。」

「りょ、了解しました!
ささ、どうぞどうぞ!」

「ありがとうございます。」

俺とティアは馬車に乗り込んだ。
馬車は直ぐに発車した。
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