ルパン一味 Short
□熱帯夜
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「暑くてやってられなぁーいー!!調べ物やーめーたぁー!
大介ー、アイス食べたぁい」
「…ねぇよ」
「えぇ?!!もう無いの?!」
「おめぇが昨日最後の一個とか言って食ってたろうが」
「!!!そうだったぁ…。
じゃあさ…大介、一緒に買いに行こうー?」
「嫌だね。俺は別にいらねぇからな。」
「大介のケチぃ!!!」
「ケチで結構!!!」
しばらくするとルパンが帰ってくる
「ただいまぁー」
「あっ‼︎‼︎ルパンだぁ!」
リビングに入るやすぐに
小春はルパンに抱き付く
ソファに横になっていた次元も動揺を隠せなかった
「ルパァ〜ン♥︎小春ね、アイス食べたいんだけど、今冷凍庫に入ってないの…。だから買いに行ってきてほしいのぉ。」
あからさまに甘ったるい声を出してルパンをそそ抜かす
するとルパンの頭に銃口が
カチっ
「あららー、次元ちゃーんったら、妬いちゃってやんのぉー」
「…うるせー。行くぞ」
次元に腕を掴まれアジトを飛び出す
「ちょ、大介、痛いっ‼︎待ってよぉー‼︎」
車でお店まで買い出し
その帰り
いきなり海辺近くで停められて
「アイス美味しかったぁー!
大介ありがとうー!」
「……。」
「大介…?」
あーこれ、やばいやつ
まじで怒ってるやつだ
「お前さ、ルパンに抱きつくとか何考えてんだ?」
「いや、その…甘えたら買いに行ってくれるかなって…思いまして…」
大きなため息をつく次元
車から降りて海を見ながら煙草を吸っている
慌てて私も降りた
「あ、あのぉ…大介…?
怒って…る…よね?」
「ああ。虫の居所が悪すぎる。
なんぼ相手がルパンだって言ってもなぁ、あいつは男だ。しかもあり得ないくらいの女ったらし。更に言うならば、お前の事を女としても気に入ってる。そんな奴に、あ、あんな…甘ったるい声で…」
「え…。大介…妬いてるの?」
「う、うるせー。」
暗闇でもわかるくらい、次元の顔は赤くなっていた