ホットロード
□9
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
『対バン？』
KNJ「そ。GENERATIONSとやって」
RJ「何で急に対バンなんだよ」
GN「直己さんがどうしてもって」
OM「あの人の頼みじゃ断れねぇな」
EL「でも何か変だね。いきなりＪＳＢとGENERATIONSで対バンやれ、なんて」
メンバー会議とでも言うのかな。
いつもはリハーサルの後、倉庫で駄弁るだけの会なんだけど、今日は違った。
OM「GENERATIONSとなら客入りは見込めるしまぁいいだろ。やってみる価値はあるし」
KNJ「次の土曜日、お互い持ち時間は一時間やって」
GN「セットリスト考えなきゃね」
RJ「一時間か…30分健二郎が喋れば？」
KNJ「アホか 笑 真面目に考え！」
ＪＳＢとGENERATIONSでライブをやるらしい。
私的にはものすごく楽しみだけどメンバーは乗り気じゃないみたい。
KNJ「とりあえず今日は解散で。明日話し合って明後日リハやな」
健二郎の一言でメンバー会議を終え、帰る方向に。
GN「臣さーん」
OM「何だよ」
GN「今日泊めて♡」
OM「お前いい加減定住しろよ」
GN「まぁまぁ堅いこと言わないの」
OM「別にいいけど床で寝ろよ」
GN「やだー身体痛くなるー」
OM「ワガママ言うなら泊めねぇぞ」
GN「ごめんって！泊めてください神様仏様臣様！！！」
仲むつまじくかどうかは謎だけど二人揃って２階に上がっていった。
『何あれ』
KNJ「がんちゃんはいろいろ訳ありなんよ」
『ふぅん…』
訳あり、って人それぞれだよね。
私も訳ありだし。
みんなには言ってないし。
EL「アリス、俺の家近くだから来ない？」
『えりちゃんち？行きたい！』
KNJ「ほな俺は帰るわ」
RJ「俺も」
えりちゃんはどことなく優しい雰囲気を持った人で、ＪＳＢはこの人がいないとやっていけないだろうなって思うくらい。
ちゃんと二人で話したことはあまりなくて、一度じっくり話してみたいと思っていた。