ホットロード
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OM「隆二」
RJ「あ?」
OM「カレン来てる」
RJ「………はぁ、」
でっかいため息をついて、ダルそうに階段を下りていった。
来んなって言ってんのに、と意味深な言葉を残して。
OM「アリス、」
『ん?』
OM「聴いてた?」
『聴いてたよ、ちゃんと』
NK「終わったあとすげぇ顔してたよ。もう骨抜きみたいな 笑」
OM「そんなに気に入ったか?」
『………うん。また聴きたいって思ったよ』
適当に会話してる私には、その内容なんてどうでもよくなっていた。
それよりも、イマイチが会いに行った”カレン”の存在が気になる。
KNJ「FIGHTERSが気に入ったんやって」
OM「女が気に入るような曲じゃねぇだろ」
『男くさい感じがいいと思ったの』
OM「やっぱ変わってんな、お前」
『ねぇ、』
KNJ「どうした?」
『カレンって誰』
OM「隆二の彼女」
その言葉がなぜか心に刺さって。
この気持ちが何なのか、まだ知らなかった。
それくらい、子どもだった。