my dear girl
□私だけのあなたじゃないからつらいの
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NT「だから、まゆこが考えてた通り、これは仕事仲間。わかった?」
俺の話が終わってもまだ泣き続けるまゆこ。
『なおとさん、もうっ、私のこと、...嫌いっ、ですか?』
NT「何で?俺にはまゆこしかいないよ」
細い腰を勢いよく引き寄せて抱き締めた。
『よかったぁっ...なおとさん、抱き締めてくれないから、もう嫌われちゃったのかと思いましたっ...!』
勝手な罪悪感でまゆこに触れなかったことが、逆に不安を煽ったみたい。
何で俺ってこう、大事なときに判断ミスるんだろ。
NT「ごめん、ごめんな、まゆこ。嫌いになんてなるわけない」
距離なんて1ミリもないくらい、きつく抱き締めた。
『なおとさんっ...だいすきです...!』
この仕事をしている限り、完全に不安を消し去ってあげることはできないかもしれないけど、その分たくさん伝えるよ。
NT「まゆこ、愛してるよ」
好きって言葉じゃ足りないくらい、君が大切なんだ。