my dear girl
□私だけのあなたじゃないからつらいの
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NT「まゆこ」
『はい...』
NT「週刊誌、見た?」
なんとなく気まずくて、まゆこを見ずに言った。
『...見ました...っグスッ』
鼻をすする音がしたからまゆこの方を見ると、大きな目から大粒の涙がこぼれ落ちていた。
『ふっ、うぅ...、なおと、さん、グスッ』
一生懸命、何かを伝えようとしている。
NT「うん」
なんとなく触れることが拒まれて、ただまゆこを見つめることしかできない。
『あれ見て、...グスッ、ほんとに、辛かったんですっ...!
でも、お仕事だよって、思って...っ、でも、私、なおとさん、すきだから、...かなしくて...
なおとさんのこと、信じてる、のにっ...どうすればいいか、わかんなくなっちゃって、...』
泣きじゃくるまゆこを、不謹慎かもしれないけど愛しいと改めて思った。
NT「俺の話、聞いてくれる?」
コクコクと首を縦に振ったから、これに至った経緯を全て話した。