my dear girl

□私だけのあなたじゃないからつらいの
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ピンポーン...


まゆこの家の場所は知っていたけど訪ねるのは初めて。


『はーい』


中から声が聞こえた。

たぶん俺だって気づいてない。


ガチャっ


『...!!!』



NT「いって...」


一瞬姿が見えて、閉められそうになったからドアに手を差し込んで押さえた。

ほんとはこんな強引なことしたくないんだけど、まゆこは頑固だから閉めさせたらきっと二度と開けてくれないと思ったから。



『直人さん!?大丈夫ですかっ!?』


ちょっとだけ痛くて声を出したら、ドアを開けて俺の手を握るまゆこ。


NT「大丈夫。それよりさ、話したいんだけど、家入れてくれる?」


そう言うと思い出したかのように暗い顔になった。


『...』


まゆこは無言で俺の服の袖を引っ張って中へ引き入れた。
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