my dear girl
□強く、強く、ありたいと思うほど
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ガチャっ
『直人さん!おかえりなさい!』
玄関まで迎えにいくと、直人さんの様子がいつもと違うことに気づいた。
NT「まゆこ?今日来る予定だったっけ?」
『いえ、あの、急にバイト休みになって...ひゃっ!』
思いっきり抱き締められた。
『直人、さん?』
NT「何で会いたいって思ったときにいるの?」
『え?』
NT「まゆこがいたらなぁって思ったらほんとにいた」
ぎゅーっと、さらに力がこもる。
『直人さん、苦しい、です』
NT「あ、ごめん」
私を離してくれたけど、開放してくれたわけじゃなく、そのまま手を引かれてリビングまで来た。
促されるままにソファに座ると、直人さんは手を繋いだまま、少し距離を開けて座った。