蒼紅翠 -soukousui-
□蜜月
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数週間前。
孫策軍と曹操軍は同盟を組み、袁術討伐をすることを決めた。
その際、曹操軍の城のほうに孫策軍を招き入れ、
袁術討伐の時まで曹操軍の城に駐在するよう曹操が命を下した。
曹操軍の領内は大きく、
孫策軍を招き入れても屋敷に空きが出るくらいであった。
太史慈はその曹操軍の屋敷を一つ与えられ、
休息をとっていたのだった。
ある日。
太史慈は孫策の命により、一度江東へ戻る時があった。
その日の昼に出発し二日後の昼に帰ってくる予定だったが、
帰りが早くなり、一日後の夜に戻りつくことができたのだ。
太史慈が屋敷へ入ると、そこには目を疑う光景があった。
曹操軍の将軍であり、普段は紳士的で真面目な張遼が
太史慈の寝台に寝そべっていたのだ。
しかも太史慈の寝巻きを抱きしめ、
噛みつきながら手淫行為をしているではないか。
太史慈は気付かれぬよう、後ろから忍び寄った。
そしてひと息に張遼を後ろから羽交い締めにした。
「あっ?!っ、たっ、太史慈殿ッ?!」
「張遼殿?何をしておられるのか?」
「いやっ、あの、これは....」
「俺の寝巻きを握りなから、手淫とは....」
「ぅ....うっ、んあっ....」
太史慈が張遼の一物に手を伸ばして扱き始める。
それと同時に張遼は甘い声で喘ぎだした。