短編

□十五夜だんご
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8月15日…今日は十五夜である


現世に生きる人々はすすきを家に持ち帰り、まあるい団子をつくり月を見てたべる


というのが昔からなのだが…


「今になると忙しくてそれどころではないようですね」

この行事をするのはなにも現世だけではない
地獄だって普通にやる

「しかし地獄は今年もやりますよ、お月見」


お月見絶対しますからと鬼たちの中でひときわ背の高い鬼ー閻魔大王第一補佐官鬼神鬼灯が声をはる


「えぇ、それはいいと思います!今年もやりましょう」


そうだそうだと皆して声をあげる

ちなみに彼らがいるのは地獄の裁判を行う閻魔庁の大広間である


「では皆さん、このあと複数のグループに別れて競い会いましょう」




「え?えぇぇぇ!?」


「鬼灯さまはなにかしらそういうことをするのがお好きですね!」


数々の鬼どもがいきなり発言された言葉に驚くもいつものことだとあまり気にしない


「良いじゃないですか、いろいろなお団子食べたいですし」




((あなたがただ食べたいだけじゃないですか!?))

そこにいた鬼みんながそう思った
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