短編
□嫌いなあの子
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嫌いなあの子
「またやってるんですか、偶蹄類」
「んだとぉ!?僕の勝手じゃないか、朴念仁!」
ぎゃあぎゃあとある店の中でやってるのは、地獄の閻魔大王第一補佐官:鬼灯と天国に住む中国の神獣:白澤 であった
なぜこんなことになってるかは少し前の話である…
「はぁ、なぜ私が自分の薬を取りにいくついでにあの大王の薬までとりにいかなくてはならないんでしょうねッ!!」
ガン!
自分の持っていた金棒で床を腹いせに突くと
近くを通っていた獄卒がひぃと悲鳴を挙げて走りさっていく
「全く…あそこにいくと必ずあいつにあう…ッチ」
がちゃ、からん
「いらっしゃ…
どっ、ガン!!
「ぐふぁッ!?」
店の主人はいきなり入ってきた一人の鬼によってその場に倒れた
「は、白澤様!?大丈夫ですか!?」
あわてて声をかける白澤と呼ばれる男の従者1
「っておいぃ!?従者1ってなんですか!?鬼灯様!俺は桃太郎です!」
…あぁ、すみません。いそいそかけよる犬のように見えたので…いちおう人みたいでしたので
「いやぁぁぁぁー」
「ちょっと、僕の大事な従業員を苛めないでくれる!だいたい何しにきたんだよ!」
白澤は身を起こし隣でぶっ倒れている桃太郎も起こす