Daphne
□葡萄酒と巡り会い
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「りん様これはいかがでしょうか?」
「りん様こちらも見てくださいませ」
「おい!こっちが先だぞ!」
「りん様〜」
「りん様今日もお美しいです!」
『あぁアランそれはまだ若いからダメ、
シャルロット少し待ってね、
シオンありがとうお世辞でもうれしいわ
あっこれは早く出荷しないと味がおちる』
「おい!聞いたか早くりん様の言うとうりにするんだ!」
町の中にある酒場、
一人の女性が優雅に葡萄酒を飲んでいるそばに大勢の人が群がり、あれこれと指示を聞き忙しそうに働いている、
特にデbゲフンゲフン、ふくよかな体でりんに対し頭を低くしているこの葡萄酒商家のボスと言えるデーブル
はたからみたらなんてシュールなんて本人たちはきずいていないだろう…
拝啓エルキアにいるマスター
どうしてこうなったのでしょうか…
それは3日前のこと…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あのベリープリティーガールに言われたように
私は今酒場の前にいる
そもそも、
あんなにかわいい子に奴隷だなんてこの国もうダメね、
マスター達がいたら怒り狂いそう…
まぁ、それは今そこらへんに置いとこう
『ごめんくださいな』
「はいよーいらっしゃ…」
なぜかマスターが固まった、
そして店にいたほとんどのお客が硬直している
『あっフード』
もう気にしない…気にしない
後でフード買いに行こうと私はその時決心した
『あの、何かオススメありますか?』
「えっあぁおオススメですか…それなら今の時期は葡萄酒がオススメです」
『じゃそれを一杯ください』
かろうじて魂が戻ったマスターにそう言うとすぐに入れてくれた、
本当に美味しい、うん。
美味しい葡萄酒を飲みながら聞き耳を立てていると
上の方から声がふってきた
「そういやーお嬢さんまだ若いのにどうしてこんなところに来たんだい?見るからにかなりいいところの出身に見えるが…」
『旅ですよ、世界を見たくって家から飛び出してきちゃいました〜』
「こりゃまた随分お転婆な姫さんだ…」
『よく言われます、それよりマスターさんこれ、どこで作られたんですか?とても美味しいです』
「その葡萄酒はねデーブル様のところから仕入れたんだ。なんだってこの町一番の葡萄酒商家だからね。
そうそう、最近デーブル様ちょうど新しい鑑定士探してるみたいだから、お嬢さんよく分かるみたいだから言ってみたらどうだい?ただで飲み放題だよ」
『飲み放題だ…いきます!』