希望

□第1話
1ページ/2ページ




そう、いつも私は1人だった。


誰もいない、私ただ1人。


でも何故か、苦しくはなかったのだ
何でだろう?もう、慣れちゃったのかな....

「ねぇ、忘れ物はないわね?必要な物持った?あなたいきなり一人暮らしするなんて、母さんビックリしたわ」
ワタワタと慌てる母さん
心配なんてしてないくせに。どうせ、早く出ていって欲しかったくせに。
私は、もう誰も信用なんかしない、しても最後は裏切られるだけだ....
「大丈夫だよ。ちゃんと持ったから必要な物も引越し屋に頼んだから。」
そう言いながら悠依は東京へ行く準備をした。
「そ、そう。何かあったらちゃんと連絡するのよ?辛くなったら帰って来なさい。」
「うん。じゃぁね、母さん。行ってきます。」
そう、私は今日やっとここから離れられる
もう苦しい思いをしなくていいんだっ
私は、さっさと鞄を持ちそこから出ていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ