薄桜鬼

□嫉妬
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『先生、こんにちは』

『あぁ、いらっしゃい』


わたしは、この学園に入学してからと言うもののお昼は必ず保健室に来ている
もう長い間、山南先生とお弁当を食べるのが日課になっていた

何故かというと密かにわたしが先生に対して淡い恋心を抱いているからだ




『ごちそうさまでした』

『ごちそうさまでした、何かお手伝いする事はありますか?』

『いえ、今日は何も無いですよ、ありがとうございます』

『そうですか』

『それより……少し確認しておかなければならない事がありまして…』


そう言いながら保健室のドアの方まで歩いて行く


『確認?わたしで良ければお手伝いしますよ』

『ありがとうございます、貴女でなければ分からない事ですので』

『え?わたしでなければ…?』


意味が分からなくてポカンとしているとガチャリと鍵をかけ、こちらに向かってくる先生と目が合った


『貴女は…斎藤くんとお付き合いをされているのですか?』

『えぇっ!?斎藤先輩!?いえ、そんなまさか…』

『では、貴女は好意を持っていない男性とこんな事…出来るんですか?』


その瞬間、少し強引に手を引かれるとぎゅっと先生の腕に抱き締められた


『えっ!?』

『答えて下さい…でないと…この先もしてしまいますよ?』

『っ!?』


驚いて顔をあげた瞬間、唇に暖かいものが触れる
キスされてると気付いたのは舌が唇を割って入ってきた時だった


『んっっせんせ…ふっ…』

『ん…斎藤くんともしましたか…?』

『してなっ…んんーー』


ピチャッピチャッ
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