AMNESIA

□お泊り
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『ねぇウキョウ今日、泊まって行ってもいい?』

『えっえぇっ!?』


俺は彼女の発言を聞き飲んでいた水を盛大に吹き出した


『もうっ何してるの?』

『えっちょっ!?えぇっ今、何て?』


今のは聞き間違いだろうか
うん、そうに違いない


『だから今日泊まって行ってもいいって聞いたの…駄目?』


絶句
聞き間違いじゃなかった


『いや、いいんだけど…君と一晩中一緒にいられるのはとても嬉しいよ、でも…』

『いいの?良かった!ウキョウ先にお風呂に入る?』

『お、お風呂!?いやいいです先に入って来て!』

『そう?じゃあ先にお風呂いただくね、いってきます』


彼女がお風呂に入ったと同時にどっと疲れベッドになだれ込んだ

彼女がお風呂を出て俺もお風呂に入ったんだけど何故か2人してベッドの上で正座をお互いに向き合っている


『あの…ウキョウ…やっぱり怒ってる?泊まるなんて』

『ち、違うよ!ただ…君が隣にいて理性が保つかどうかが心配で…も、もちろんちゃんと我慢するからね!!』

『いいよ…』

『え?』

『いいよ…わたしウキョウと1つになりたい…ウキョウはいつもキスで我慢してくれてるけど…わたしはウキョウとしたいよ…』

『っ…』


頬をピンクに染めじっと見つめられた瞬間、俺の中の何かがブツリと音を立てて切れた
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