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□レッツテスト勉強!in音駒
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ここは音駒高校、男バレの部室。
部活は終わったのに部員たちは残っている。
なぜこういう状況になったのか。それは学生の天敵―テストの存在を前日まで忘れていたからだ。

残っている人はみなマンツーマンで教えられている。
ちなみに私を教える人はクロさんと研磨だ。
教えているからには今日までに終わらせているのだろう。

「とりあえずわからねえ教科があったら言え」
「あ、国語が理解無能です」
真顔で言った瞬間クロさんに吹き出された。
え、何故?キョトンとしていると…

「…朱英、理解は無能じゃなくて不能なんだよ」
とゲーム画面に目を落としたままの研磨にツッコまれた。「不能ってなんなんだ」

「あー、不能ってのは無能と同じ意味だから気にする必要ねーよ」
なるほど、さすが三年生はいうことが違う。
「クロ、人に嘘を教えないで」
む、嘘だったのか…これはメモしたのを消さなくては
「クロの表情を見て判断しないと騙されるから…気をつけて」
こうしてスリリングなテスト勉強は幕を開けた。

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