collabo

□縁下先生の相談室
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再び部室内。またメッセージが来た。
「今日中に謝らないと暫く会いません」
「うわ…本格的にやばそうだね」
「だべ?ほんとどうしよう」
そう言って頭を抱えてため息をついた。
それと同時にバンっとすごい音がして扉が開けはなれた。

まるで道場破りよろしく入ってきた三人を見た瞬間、縁下は固まった。そこにはすごすごと帰ったはずの田中、西谷、空野が立っていた。
「…田中たち、あれほど帰れって言ったのに」
呆れたように言っている言葉をさえぎるかのように
「恋愛戦隊助けるんじゃー参上!」とそれぞれが戦隊もののポーズを決めた。

それだけですめばいいのに、
「レッド西谷!」
「イエロー田中!」
「ブルー空野!」と名乗りだす始末。
「いや、そんなの誰も聞いてないって」
縁下が言うもむなしく三人は滝川を取り囲んだ。…どっちかというと●ョッカーにしか見えない。

「いいか敏、自分が悪くないって思ってるなら謝る必要はないんだ」
レッドが言うと他二人もそうだそうだといわんばかりに頷いた。
「…そうか謝らなくても」

「いいんだ、そして我々の仲間n」
「たぶらかすな!お前ら三人ともそこに座れ!」
「あとは…たのんだ」「「レッドー!!」」
縁下にたたかれダウン(演技)した西谷の手を握りしめてる二人。

それを見て何かを悟ったのか、滝川は
「…うん、俺ァ、今からちゃんと謝ってくるよ」と言って彼女のもとに向かいましたとさ。

(完)

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