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□縁下先生の相談室
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そして再び部室内。
静かな室内にポーンという通知音が響き渡った。どうやら滝川の彼女からメッセージが届いたようだ。
「縁下、あいつからLINE来た」
「え、なんて?」身をのりだす縁下。
「えっと、今回はあなたが悪いと思います」
「うわ、いきなり怖いね」
「なのであなたが謝らない限り許しません」
「ちょっ、修羅場じゃんか」
思わず叫んでしまった。もちろんそれは外に聞こえてるわけで―

「おい、今修羅場って聞こえたぞ!」
「なんだと!?これは一大事だ!」
「あ…いいこと思いついた」
そう言って空野が手招きして二人を呼んだ。
三人で身を寄せ合って話してる姿は、まるであやしい作戦会議のようだ。

集まったところで空野が口を開いた。
「としを助けるにはヒーローが必要だと思う」
そのあとごにょごにょと作戦を告げると
思った通り田中と西谷は「受けて立つぜ!」と即決した。

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