悪魔くんと
□君に… #03
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「…という事は、つまり誰かに愛されたいと」
「そ、そういう事になります」
ほぅほぅ、という感じで
私の周りを一周歩いて目の前に立つ
顔が近い…
何だろう、悪魔なのに
綺麗な白髪に
透き通った肌
吸い込まれそうな瞳
少し見惚れていると
「それでは、一つ目の願いは『誰かに愛されたい』で良いですね?」
いきなり言われて
私の片手を悪魔さんが両手で
握った時だった
「ちょ、ちょっと待って」
「…なんでしょう?」
確かに愛されたいけど…
何だろう。私は…
「ゎ、私は悪魔さんに愛されたい、です」
とっさに出てしまった言葉。
自分でも何言ってるのか分からなくて
バカだと思っていた。
情けなくて、下を向いていると
「良いですよ?こんな私で良ければ」
意外すぎる返事に私は
少しの間、固まってしまった。
to be continue.