悪魔くんと

□君の隣 #05
1ページ/1ページ


『僕はあなたのそばにいますよ?』

そう言ってくれた。


なんだか嬉しくて
気がつくと笑みがこぼれてた。
目の前には
怪しく微笑む悪魔。


その時だった。


「み、見つけた…!」
「え?」


だ、誰?
黒いスーツに、
黒いボーラーの帽子を被って
白い蝶ネクタイをつけている


「ぁ、申し遅れました。私、こういうものでして…」



そういって、名刺を渡された


「ぇ、し、死神?」
「はい」


名刺をよく見ると、なんでか
死神って書いてある


「私、死ぬんですか?」

確かに悪魔さんを呼んだし、
3つの願いが叶ったら魂が奪われるけど…



「いや、私はお迎えに上がったのではなく…美月さんに悪魔との契約を破棄してもらおうと」
「…!!」

焦って隣にいる悪魔さんを見た。
…なんか、少し怒ってる?


「邪魔、しないでほしいなぁー」

少し子供っぽい言い方で
悪魔さんは死神に言った。


「…そうです。ゎ、私は別に破棄するつもりなんてないです」

それを聞いた死神はビックリしていた。

「ダメです。破棄してもらわないと、魂が奪われてしまうんですよ!?」
「確かにそうだけど、私は別にそれでもいいから契約したの」


…トン

「…!!?」

いきなり誰かに抱き寄せられて
その人の胸にすっぽりおさまってしまった


上を見上げると悪魔さんだった


「ぇ!?あの……わっ」


見上げた瞬間に手で頭を押されてしまって
見上げれない状況になってしまった

「美月は僕と契約したんだ。君に邪魔されるつもりはない」
「ちょ、そのまえに彼女を話してあげてくださいよ!」



いろいろ喋ってるけど、
抱きしめられて恥ずかしくて
話は聞こえてても頭に入ってこない
だんだん、顔が赤くなっていくのが
自分でもわかった



「…とりあえず、美月さん。ちゃんと考え直してくださいね」


悪魔さんは、私をはなしてくれた

どうやら話は終わったみたい
死神も消えてる

悪魔さんをみた
なんだか、さっきの事を思い出したら
ドキドキしてきた
あぁ、
私どうしたんだろう



to be continued

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ