悪魔くんと

□契約 #01
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夜の教会
少し怖いけど、自分の願い事を
聞いてくれるなら
なんでも良かった

あぁ、来てくれるかな
十字架の前まで行き
私は跪いて祈った

「お願い、悪魔さん…来てください」

そう言ってみたけど
本当に来るのかな…

「…やっぱり、来ないよね」

その瞬間だった
目の前に黒い影がふっと横切った

「こんばんは、悪魔です」
「ぇ、本当に…悪魔さん?」
「はい、そうですよ?」

怪しげに微笑む彼は、
カッコイイけど怖い

「私の願い、叶えてくれる?
「えぇ、あなたの欲望を3つ願いを叶えます。ただし、3つ目の願い事を叶えた後、魂を頂きます」
「…そうなの。」
「素晴らしいと思いませんか、3つの願いをなんでも叶えられるなんて」
「そうね、私…」

自分で悪魔を呼んだくせに
戸惑っていたら
目の前にいた悪魔はきえた

「!?ちょっと、もしかして消えちゃったの?」
「いますよ?後ろに…」
「…っ!?」

気付くと後ろにいた
私の髪を触りながら遊んでいる
そして、耳元で囁いた

「どうしますか?契約しませんか」

私は彼の誘惑に勝てなかった

「契約…します。」

悪魔は微笑みながら

「では、一つ目の願い事を聞く前にあなたの名前を聞いても良いですか?」
「美月、よろしく」
「美月ですか、よろしく」

こうして、私は
悪魔と契約を交わしたのだ。



to be continued
 

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