★妄想★
□☆あなたがいいんです
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朝方。
気だるい疲れと共に目を覚ます。
腕の中には何度も何度も鳴かせてしまった可愛い恋人が。
整った顔ですーっすーっと寝息を立てている。
手のひらで頬を触る。サラサラした肌が気持ちいい。
あなたはいつも私を驚かす。
あなたはいつも私の心を跳ねさせる。
その笑い声、その鳴き声、その甘い声が好き。
好きで好きでたまらない。
あなたの、全てが。
あなたの瞳に映るもの、
すべて私だったらいいのに。
たまに、私だって黒い感情でいっぱいになる時があるんです。
私以外を見つめないで、私以外に触れないで、私以外に触らせないで。
こんなに深く、私があなたを愛しているのを、知っていますか??
『そんなの、知りませんよね…。』
「ん、ほぉづきぃ…。すきぃ…。」
『白澤さん…?』
「すーっすーっ」
『寝言ですか。』
ふっと笑って可愛い恋人を撫でる。
『私も、愛していますよ。』
あなたがいいんです。
あなたしかいりません。
白澤さん、愛しています。
優しく口付け、鬼灯はまた目を閉じた。
end.
優しい雰囲気っていいですよね。読んでいただきありがとうございました!