黒子のバスケ
□届かない、届けたい
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私、名字名前。高校一年生。
実は今、好きな人がいます。
その人は明るくて、バスケが上手くて、すごくカッコいい人。
女子からも人気あるし、男子の中でもいつも中心。
私とは全然違う…。
私は暗くて、勉強もスポーツも並。顔だって並以下で…。
友達もいないし、いつも教室の隅で本を読んでいる。
黒髪ロングに黒縁メガネの典型的な地味女…。
こんな私が彼に近付いて良いわけがない。
届かない思いは胸の奥にしまって忘れなきゃ…。
『…今日もこっそりバスケ部見ていこ…。』
それは私が1日で一番楽しみにしていること。
話しかけたりは出来ないけど、遠くからバスケしてる姿を見るだけなら許してね。
今日もいつものように開いたままのドアの脇から彼を見ていた。
『やっぱりカッコいいなぁ…』
今日の私は彼に目を奪われ過ぎていたのかもしれない。
「!危ないっ!!」
『………ぇ?』
声に気付いた時には私の目の前は真っ暗で、
訳もわからず私の意識は遠退いていった。