LYRICS


□午前零時にベルが鳴る
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午前零時にベルが鳴る
夜毎繰り返されるあなたと私の秘密の逢瀬(ランデヴー)
あなたは誘いの罠を仕掛け、まんまと嵌まる私がいる



あなたはどこで私を知ったの?
この電話番号(ナンバー)をどうやって手に入れたのかしら?

午前零時のミッドナイト・コール

知らずに受けてしまったあの日から、執拗に繰り返されるおぞましい愛撫
淫猥な囁きが耳にかかるたび、背筋はゾワリと慄え、体の芯に熱が隠る

独りきりの部屋の中、そこかしこに感じる粘つく視線
裸を覗かれているような羞恥心を覚え、居ても立っても居られない

お願い、もうやめて! どうして私なの?



何も手を打たなかったわけじゃない、むしろあらゆる手段を講じてみたわ

だけど、何度番号を変えてみても、あなたは私を突き止める
着信拒否も意味をなさない
脅しをかけたら鼻で笑われ、無視を決め込めば夜通し攻め立てられる

いったいどうすればよかったの?

毎夜一度きり、少しだけ相手をしてくれれば後は邪魔をしないから
悪魔の囁きが冷静な判断を狂わせる

思わず肯いてしまったその瞬間、私の敗北(まけ)が確定した



私はまるで操り人形ね
回線(ライン)の糸に両手両足絡め取られて、あなたのいいように踊らされている

火傷しそうに熱いあなたの愛撫に流されちゃいけない!――理性が叫ぶ

でもダメなの、心の方が止まらない
いつしかあなたという蟻地獄に堕ちた私
今宵も恥辱と歓喜に身悶える

絡まり縺れてしまったこの想い
いっそ、電話もろとも壁に叩きつけて壊したい



どうしてこうなってしまったのか
過ちを犯したわけでもないのに、ひどく自分が罪深い

あなたの声はまるで麻薬のように、甘い地獄へと私を誘う
砂糖が溶け崩れるように、私の中のモラルも溶け落ちてーー

どうしよう……午前零時が待ち遠しい

もっと焦らして、もっと辱めて
もっと激しく、もっと淫らに――!!

禁断の熱を呑み込みたい
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