『情報屋さん』

□情報屋さんに遊ばれました
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チャットルーム

OOOさんが入室しました。

田中太郎【ばんわー】

セットン【ばんわー】

OOO【こんばんは。甘楽さんの紹介でお誘いを受けました】

セットン【そうなんですか。そんな固くならないでタメでいいですよw】


内緒モード セットン【OOOちゃん、私だよ】

内緒モード OOO【わ!なんだこれ
!?】

内緒モード OOO【?セルティさん?】

内緒モード セットン【当たり。臨也に紹介されたのか?】

内緒モード OOO【はい。暇なときにでもって】


田中太郎【OOOさん、どこ住みですか?】

OOO【埼玉県です】

田中太郎【そうなんですか。甘楽さんとはリア友ですか?】

OOO【バイト先の上司…知り合いですね】

セットン【バイトはどんなのしてるの?】

OOO【書類の整理とか…後は雑用ですねw】

田中太郎【事務関係ですか?】

OOO【そうですね】

セットン【大変?】

OOO【大丈夫ですよ。指示とかもわかりやすいですし、結構自由ですし】

田中太郎【いいですね。バイト代とかどうしてます?】

OOO【ほとんどは貯金ですね。来年は大学入学だから】

セットン【真面目だね。今どきの高校生なんてバイト代使っちゃうでしょ】

OOO【余裕無いのが嫌いなだけですよw】


甘楽さんが入室しました。


OOO【あ、来た】

甘楽【はいはーい!みんなのアイドル甘楽ちゃんですよー!】

田中太郎【ばんわー】

セットン【ばんわー】

OOO【こんばんは】

甘楽【あ。OOOさんきてくれたんですねぇ!甘楽ちゃん、気分上々↑↑♪紹介したときはビミョーな顔してたくせにー。もうこのツンデレさん☆】

OOO【すごいテンションですね。レスが追いつかなくなりそうです】

セットン【いつもこんなんですよ】

田中太郎【たまに疲れますけど】

甘楽【何ですか!?集団イジメですか!?イジメはんたーい!!】

OOO【そーですね】

セットン【いいともw】

甘楽【もう怒っちゃいますよ!OOOさんの愛しき人に言いつけちゃうんだから!】

OOO【はい!?】

田中太郎【え?リア充ですか?】

OOO【違いますよ。いませんって】

甘楽【もー何言っちゃってんですかーほらぁ、あの同棲してるかっこいい男の人ですよ!】

OOO【バイト先の上司です!そして同棲じゃありません!】

田中太郎【同棲って…OOOさん高校生なのにすごいですね】

OOO【違います!】

甘楽【もう、照れちゃってー☆知ってるんだからね!よく池袋デートしてるの!】

OOO【デートじゃないです!仕事の付き添いです!】

セットン【OOOさん、落ち着いて落ち着いて】

OOO【ありがとうございますセットンさん…甘楽さんがいじめます】

甘楽【イジメじゃないですよ!真実を述べてるまでですよ☆】

田中太郎【えっと…とりあえず、OOOさんはリア充なんですか?】

OOO【違います!】

甘楽【そうなんです!】

田中太郎【おぉ同時】

甘楽【もうあんまり甘楽ちゃんを嘘つき呼ばわりするとお仕置きしちゃいますよ!】

OOO【甘楽さんがいじめるんで今日は失礼します…】

OOO【いやです!】

OOOさんが退室しました。

セットン【おつー】

田中太郎【おつー。甘楽さんがいじめるから帰っちゃったじゃないですか】

甘楽【もうプンプン!怒っちゃうんだから!】

        :
        :






あーひどい目にあったー…
「あんなに全力で否定しなくてもよくない?」
「ひっ!」
この人は忍者か!何故いきなり、音も立てずに部屋に入って背後に立てるんだ…
「…同棲してないし、デートもしてません」
「だって一緒に住んでるじゃん。かっこいい男の人と」
「住んでません。住み込みです」
「おや、かっこいいは否定しないんだ?」
「本当のことは否定できません」
「へぇ、俺のことかっこいいって思ってたんだ」
何ですか…そ妖しい笑みは…
「性格さえ何とかなればモデルとかできるんじゃないですか?」
「一番治せないよね。モデルねぇ…できると思う?」
「あんまり雑誌とか俳優とか興味ないんでよくわかりませんけど…」
「じゃあ、どんな男が興味あるの?」
「見た目はともかく、一緒にいて飽きない人です。見た目がよくてもつまらない人間だと意味ないです」
「飽きないね…俺は?」
自分を指す臨也さんをじっと見る。飽きるとかの問題より、別にあるような…
「飽きないですよ。奇想天外で」
「んじゃ、俺は範疇内なんだ」
「範疇内かはともかく、もっと可愛い娘とつき合えばいいじゃないですか。一昨日来たあの信者の娘とか」
確かかなり大人しめで、同性の自分からでも可愛いなって思うくらい可愛い娘だったから、そういう娘の方がいいのに。
「んー確かに可愛いけど、個性がなさすぎるんだよね」
「そしたら、自分もですよ」
「君は個性あるでしょ?〈自分の価値を低く見る〉って言うね」
「個性ですかそれ」
「個性でしょ。ところでOOOちゃん」
「?はい?」
「お仕置き、しに来たんだった☆」
はい?あれはチャットの上での話であって、何故現実に…
「じ、自分何も悪いことしてませんよ…」
「俺もだよ。なのに嘘つき呼ばわりだしさ」
「誤解されるようなこと書き込んでたじゃないですか!」
「似たようなもんじゃない」
「ダメです。知らない人から誤解されたくないです」
何でどんどん近づいてくるんだ…そして、何故自分が怒られなければならないんだよ!
「普通は便乗しちゃうとこじゃないの?」
「ダメです。そして、何で近づいてくるんですか」
「君こそ何で下がるの?」
「そんな怖い笑顔向けられたら誰だってそうです」
「何?またキスされると思ってる?しようか?」
「結構です」
もうちょいで壁になってしまうよ…デジャヴだよ…
「決めた。意地でもってする」
「だから、そういうのはさっき言ったような娘として下さい」
「俺の勝手じゃない」
「臨也さんの価値を下げるかもしれない一大事ですよ」
「君どんだけ低く見てんの?」
とうとう壁になってしまった。落ち着け、説得すればいい…二日分の仕事するとか…
「臨也さん落ち着いて下さい」
「俺はいつも落ち着いてるよ」
「たった今は違います」
両側に手を突かれてしまった。脇の下でも狙って逃げるか…いや、ここは思い切って蹴り飛ばすか…いや、それはさすがに無理か…いや、試してみるのもありかも…だけど、自動販売機ぶつかってと大丈夫な人だし…
「はい顔上げてー」
「わっ!ちょっ…臨也さん」
「何?」
「他のことでお詫びしますから、勘弁して下さい!」
「他の事って?」
「仕事多くやるとか…」
「却下」
うーん…なら何を…わざと静雄さんに嫌がらせするとか?それとも、フレンチトースト作るとか…
「じゃあアレ着てよ」
「?アレ?」
「メイド服」
沈黙…
「そうだ。メイド服で一日、俺にご奉仕してもらおうかな」
「え?」





「そしたら、許してあげる」





(何だか)
(泣きたくなった)

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