イナイレ長編
□1 みんな、サッカーやろうぜ!
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「兄ちゃん!」
呼びかけても、答えない。
たたいても、動かない。
もっと強くたたけば、動くかな。
ふりあげた手は、誰かの温かい手によって止められた。
「――、アタシ…」
「…分かってるカヤ。
無理しなくても良いんだ。
俺たちずっと、友達だから。
お前のこと待ってるよ!」
希望の光はあまりにまぶしくて、この暗い地獄から手を伸ばしても、届かない。
でもいつかここからはい上がるから、待っててほしいと言えば、あいつは笑ってくれた。
イナズマファイター!
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