贈り物

□ガンバレ受験生シリーズ*松川編
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※えー、初まっつんです。

違う人になってたらごめんなさい!

「指定校受験のあなたへ」



「指定校だからって…!指定校だからってそうやって気楽そうに!」

びっくりした。

そんな風に言う人が本当にいるなんて、思わなかったから。

「いっつもいっつもヘラヘラして!いいよね指定校なら!ほぼ受かるもん!」

「え…べ、べつに余裕こいてヘラヘラしてるわけじゃ――」

ないんだけど。

言う前に、そのコは行ってしまった。

ああ、まいった。

てか…傷ついた。

たしかに指定校だけど、先生にも絶対受かると決まったワケじゃないし、みんなみたいに勉強しろって言われてるし。

けど、そっか。

そういう風にみえてたのか。

私は、面接練習とかちゃんとやらなくちゃいけないって思っていても、うまく出来なくて。

そんな自分をごまかすように、笑っていたんだけど――

「もう、なに。」

なんだろ。

私、悪かったのかな。

私は私で色々うまくいかなくて悩んでいたんだけど…。

私は情報学部、図書館情報専攻希望なんだけど、あのコもたしか、そうだった。

「あんまり気にしなくていいと思うよ」

「え」

不意に声をかけられて、私は蛙のつぶれたような声を出しながら振り向いた。

「まっ、まつっ、まっつん…」

「どうしたの、顔真っ赤にして」

「お、驚いただけ!」

「ふぅん。元気もねぇな。いつもうるさいのに」

「うっさいなもう!なんでもないの!」

なんでもない。

そう言えばまっつんは多分言及してこない。

だから、なんでもないって言ったこと少し後悔した。

本当はどうしていいかわかんないこと、誰かに聞いてほしかった。

でも、まっつんも同じ受験生だもんね。

まっつんの気持ちまで下げるのは良くない!

「……なんか言いたいことあるんならいえば」

「え、い、いや?べべべべちゅに?」

「噛むなよ」

「ぅぅ…」

 だって。

「指定校だってやんなきゃいけないこと有るし、まだ受かるって決まってないし、むしろ指定校で落ちたりしたらどうしようってプレッシャーだし、なのに先生まで調子乗らないでちゃんと勉強しろよとかいうし、面接上手くできないし、でも落ち込んでると変に心配されるから取り繕って笑ったら調子乗るなって文句言われたし、私そんな調子のってんの?

むしろ及川の方が調子乗ってるから!」

いや及川いま関係ないけど!

「……ごめんまっつん。今の忘れて本当、ごめん」

「いいよ別に。俺お前の愚痴なら全然聞いてられるから」

いつものクールで無表情にも見える顔が、少しだけ和らいだような気がした。

「それでお前ががんばれるなら、どうってことない」

「まっつん…今日はひどくイケメンだね」

「…………」

ありがとう。

みんな何かしらうまくいかなくて、不安なんだよね?

「今度は私がまっつんの話きくよ」

「いや、俺まにあってるから」

「えぇえ!?」

でもその不安や悩みを乗り越えて、私たちは目標に向かっていくんだ。


ガンバレ受験生!




後書き
リクエストありがとうございました!
初松川くんでしたがどうだったでしょうか。
ってかこれ夢な…のか!?
まっつんほぼ出てこない!
ごめんなさい!
受験頑張りましょう!以上!

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