Lonely Baby【EXO】

□遠距離
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歩いていくと、チャニョリの家が見えて来た。





高校以来のチャニョリの家。





2人で同人誌を読んで ゲームをしたり





時には真面目に勉強したり





懐かしいな、あの頃に戻れたらいいのに







すると、チャニョリに名前を呼ばれ我に返った僕は 家に上がることにした。





『母さん、ベク連れて来た。』




僕を玄関に置き去りにして チャニョリはリビングへ向かった。




僕は何をしていいのか分からず うずうずとその場に立ち尽くしていた。




『母さんも父さんも姉さんも居ないみたい。 ベク、いいよ、上がって』




「ん…あ、 ありがとう。」




靴を脱いで、家に上がると 俺の部屋行ってて と、一言告げて風呂場に行ってしまった。




階段を上がって




左の部屋。





そう、これ…僕がプレゼントした、ドアにかける名前かけ。





まだ、使ってるんだ と思いながら中へ入ると




高校の時の記憶とは裏腹に 黒と白でまとまった部屋。




床に何一つゴミは無く、綺麗な部屋だ。










階段を駆け上がる音がした。




『ごめん、遅くなったな』




「ううん、大丈夫だよ」




『風呂入ってこいよ、スーツじゃ怠いだろ 俺の服、適当に風呂場に置いてあるから。』




「…ありがとう、チャニョリ」




『そんな、別に 泊まらせてやってるだけだし』




チャニョリは僕に背を向けて頭を掻いている。



ぷっ、と 吹き出しそうになったが




堪えて僕は階段をおりて行った。
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