Lonely Baby【EXO】
□唇
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初めてだ、こんな感情。
心の奥底から何かが湧き出すようなこの感情。
おかしくなったのか。
「ね、カイ~。ご飯何にする?」
ソファに座ってコーヒーを啜る俺の隣に腰掛けるギョンス。
身体は狂ったように熱くなり、鼓動が速くなっている。
「え、あぁ…ギョンスヒョンの好きでいいよ。」
扉が開く音がした。
帰宅したのは、俺がこの世で1番恨む奴…。
スホヒョンだ。
リビングに入ってくると、ギョンスヒョンは頬を赤らめてスホヒョンのところへ行った。
気に食わない
壊したい
…ギョンスヒョンを
モノにしたい
3年前、初めてギョンスヒョンにであった。
その日から好きで追っかけていた女の子もなんだか愛が冷め、いつの間にかギョンスヒョンを見るようになっていた。
あの、ぽってりとした唇が
俺の唇と重なり合う…、
何てことを考えて、1人で自身を硬くさせている。
疑似恋愛と言うか、何というか。
あの、スホヒョンのどこがいいのか。
俺と何が違う?
事が上手なのか?
まず、そんなところまで行っているのか?
考えるだけで、怒りがこみあげてくる。