book1
□エネルギー*橙黒
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「もしもしっ⁉︎」
「うわっ!お前、出んの早いなぁ。まだ2コールくらいやで?(笑)」
そう、僕の
恋しい、愛しい
裕ちんでした。
「いや、僕も連絡してみようかなって思ってたの。以心伝心ってやつやんなー?」
「あぁ、そうなん」
「冷たいなー(笑)
でもどーしたん?裕ちんから電話なんて珍しいやーん」
「いや、特に用は無いんやけど」
「そうなん?でもめっちゃ嬉しいですー、ほんまに嬉しい!」
「何やねんお前」
そうつっこむ裕ちんの声が優しくて、疲れとか全部どっか行ってしまった。
そしてそれと同時に、やっぱり湧いてくるのは
「会いたいなー…」
そんな想い。
「そうやなー。次仕事一緒になんのいつやっけ?」
「なー裕ちん、雲に乗って会いにきてくださいよー」
「えらいファンタジーなお願いやな(笑)」