book1
□心配です*紫黒
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「はぁ…」
「あれ、元気無いねぇ横山君」
「あ、大倉…」
「もしかして、村上君ブラジル行っちゃって居らんから?寂しいん?」
「…ちゃうわ」
「そんな小さい声で言われても説得力無いで?」
「っ何やねん、別にお前には関係無いやん!」ぷいっ
「…あるよ」ぎゅっ
「ぅ、わ!な、何、離せって…」
「いーやー。だって、今俺チャンスやもん」
「何の…?」
「横山君を奪うチャンス」
「はっ?」
「俺なら寂しい思いなんて絶対させへんよ?横山君から何日も離れるなんて俺のが無理やし」
「やって、仕事、やもん…」
「…俺ならそんな風に横山君に我慢ばっかさせへん」
「おーくら…」
「なぁ、俺にしてぇや横山君」
「…ぅ、ん」
「…っていう夢見て不安やからやっぱヨコもブラジル行かへん?」
「行かへんわっ!!」
end