book1

□タマスダレ*赤黒
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自分の中にあるこの感情に気付いたのは、いつだっただろうか。

出会ってすぐだろうか。
メンバーとなってからだろうか。




ただ1つ言えるのは、


俺は君を愛してるということ。




好き、なんかじゃ足りない。



もうどうしようもないくらい、気付かないフリが出来ないくらい、


君を愛してる。





長い付き合いの君に、この想いを悟られないようにするのは大変だ。


ただでさえ、人の気持ちに敏感な君なのに。

長い月日を共に歩んできたともなれば、尚更。




でも、俺は絶対に君には伝えないし、悟らせもしない。



これは、想いを自覚したと同時に決めたこと。




もしこの想いを君が知ったら、
必ず君は苦しむから。


君はとても不器用で、でも、
泣きたいくらい優しいから。



想いに答えるか、答えないか。
俺にそれをどう伝えるか。
これからどうやって接していくか。


君はきっと、
俺の想いまで抱え込んで


その上で、悩んで、悩んで。


俺が傷つかない方法を必死に探してくれると思う。






だから君は、何も知らなくていいんだ。




いつもの、

俺が愛してしまった、


あの子どものような、あどけない笑顔で居て欲しい。


あの大人びた、大切な人を見守る優しい目のままで居て欲しい。






報われなくていいんだ。


俺の想いなど、無かったことになればいい。



それで、


君の笑顔を守ることができるなら。







君の為ならなんだってできる。

俺ができることなら、全てを投げ打ってでもすると断言できる程に君を愛してるから。






報われなくていいんだ。


ただ、君が笑ってくれていたら。





それで、俺は幸せだから。









タマスダレ




花言葉は、「汚れなき愛」


end

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