book1
□日差しと君と幸せ*緑黒
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暖かい日差しで、目が覚めた。
目を開けて、寝ているベットの隣を仰ぎ見ると、カーテンの隙間から微かに太陽の光が。
小鳥のさえずりこそ無いものの、気持ちのいい朝だった。
体を起こしかけて、始めて自分のお腹の辺りの重さに気付く。
あぁ、腕だ。
大倉の。
そう気付いて窓とは反対側の隣を見ると、すやすやと眠る恋人の姿。
大倉は、昨日は日付けを跨いだ後に帰宅したはず。
俺は昨日は夕方くらいに帰宅して、
早く寝たから大倉には会ってない。
神経質な俺がベットに入ってきた大倉に気付かなかったのは、
きっと大倉が俺を起こさないよう気を遣ってくれたからだろう。
疲れてるはずなのに、気を遣わせてしまったな、とちょっと反省。
でも、ベットは一緒がいいと駄々をこねたのは大倉だ。
うん、俺は悪くない。