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□心酔。
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「・・・僕も、です」

一瞬自分の耳を疑った。
あのマウスが自分の事を好きになるだなんて考えられなかった。
きっと夢だ、と自分の顔面を思い切り右手で殴りつけた。

「スネイキー、何してるんですか」

マウスの顔はまだ赤いままだった。

「嘘だろ・・・マウス、が、俺の事好きだったとか」

「『好きだった』んじゃなくて今も好き。現在進行形です」

じゃあつまりあの頃からマウスは俺の事が好きだったというのか。

「キスして良いか?」

自分で言って三秒後に後悔した。
アホにもほどがあるだろう。
いくら両想いだからと言って調子に乗りすぎた。

「・・・良いですよ」

やや上目遣いで表情を覗って来るマウス。
俺は咄嗟にキスをしてしまったのだ。
自分はファーストキスだったと思う、確か。
前まで付き合っていた彼女はいたけれど、キスはした事が無かった。
この歳でそれもどうかと思うが。

「僕、今のがファーストキスなんですから、責任とって下さいよ」

マウスもそうだったと知ると、驚きを隠せなかった。

「どうしたんです?」

この容姿だけだと女子を思わせるような顔立ちでモテないなど有り得る筈が無い。

「彼女とか居たのか?」

「居ませんよ、彼女なんて。・・・男に告白は5回くらいされましたけど」

やはりモテていた。
この容姿に性別など関係ないのだと改めて実感させられた。




















「スネイキー、僕は貴方が初恋なんです」

























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