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□閃光。
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「それじゃ、一息ついた所だし、寝ますか」
スネイキーがその場を仕切り提案した。
「うん、そうだね。ただ、油断は禁物だ。夜襲に遭ってからじゃ遅いと思ってくれ」
「「はい、肝に銘じておきます」」
同時に返事をし、三人は眠りについた。
酒が入ったせいもあってか、やはり深く眠ってしまっていたようだった。
「軍曹っ、スネイキーっ・・・」
「・・・・・・マウス・・・?」
視界はゆらゆらと揺れ、白く霧がかかったように見える。
自分は酔っているのだろうか。
「夜襲です!!早く起きてくださいっ」
夜襲にいち早く気付いたのは酒を飲んでいないマウスだった。
一方スネイキーはというと、今も気づかずに眠っていた。
「スネイキー!!!スネイキー!!」
揺らしてもスネイキーが気付く事は無かった。
「軍曹、僕がスネイキーを背負います。だから早く逃げて下さい!!」
酒を飲んだのは自分のせいだというのに部下を置いていくなんて出来るわけがない。
「軍曹!!!!!!お願いです・・・」
マウスは今にも泣きそうな顔だった。
マウスが悪いわけではないのに責任を感じているのだろうか。
「・・・分かった」
全ては自分の失敗である。
あの一杯で部下を危険にさらしたのだ。
そんな自分が許せなかった。