喫茶「白兎亭」の裏口。
その扉を開けると地下に降りる長い階段が続いていた。
貴方はその階段を降りて行った。

どれだけその階段を下っていただろうか。
数分のようにも感じるし、数時間のようにも感じる。
そんな不思議な感覚に戸惑いながらも階段を降りていくと貴女の目の前に扉が現れた。
扉には小さく【Rabbit-Library】と刻まれている。

貴方は好奇心にかられゆっくりと扉を開いた。











――おや?
いらっしゃい。

おはよう、こんにちは、こんばんは、はじめまして、ひさしぶり、……ま、どれでも良いよね。

こんな辺鄙な空間に、まさか客人が来るなんて思ってもいなかったから、もてなしの用意なんて出来ないけど紅茶くらいは出せるからゆっくりしていきなよ。

ん?
ここかい?

此処はこのボク、二兎追 兎(ka1759)の管理する私設図書館さ。

もっと正確に言うなら、PBWファナティックブラッドにおける情報の溜まり場だね。

ま、作者も編集も全てボクだから正確な情報なんて期待しちゃ駄目だよ?

閲覧は自由だし紅茶は自分で淹れるならいくらでも飲んでくれて構わないよ。
――あぁ、一杯目はもちろんボクからのサービスだけど二杯目以降はお金を払っておくれよ?

ふふっ、そんな事は気にしないで良いよ。
ここは向こうの世界であって向こうの世界ではない場所。
向こうのボクであって向こうのボクではないボク、そう考えてくれればいいさ。

君との会話や情報の共有というボク――いや、此処にとってのプレゼントになるんだから。

…そういうわけだから、君達もボクの知らないことがあればどんどん教えてくれると嬉しいよ。


って、もう本棚に移動するのかい?
つれないねぇ…って、冗談だよ、冗談。

――あっ、決して本を破いたり汚したりしないでくれよ?

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