短編・リクエストの小説置き場
□いつまでも…
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※紫原視点
ここは何処だろう…
帝光中学を卒業して2ヶ月、そして秋田に引っ越しすみはじめて一ヶ月と少し。
1人で起きないといけない朝、騒がしくない登校。
そしてお菓子について語り合う人がいない学校。
ちょうどいい位置にない頭。
嫌だった。水色に会えないことが…
嫌だった。わたあめに部活を辞めた訳を聞けなかったことが…
黒ちんにとって俺ってそのくらいの存在だった?
聞くことができないまま引退したことが、今でも頭に残っているのか、いつも頭の中には黒ちんがいた。
考え過ぎたせいか、なんなのかはわからないけど、
目の前には黒ちんがいた。
そしてまわりは水色の雲が延々と続いてた。
あれー?寮のドアを開けてあくびしながらきたら、
こことか意味わかんないし
ー
黒ちんに聞こうと思っても彼は雲のなかですやすやと眠っていた。
久しぶりにこの寝顔をみた。たえきれず、黒ちんのほっぺたをつついた。
黒「うーん( ̄へ ̄|||)」
苦しそうな顔をして、うなったとおもったら、その大きな瞳が徐々に見えてきた。