本棚 長編
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黒子は理事長へのあいさつも終わり、灰崎と共に職員室を目指していた。
灰「まさか…俺とお前が同じクラスだとはな…」
そう言う灰崎に黒子は自信満々に言い切った。
黒「何言ってるんですか!主人公と問題を起こしていく主要キャラが同じクラスになるのは王道でしょ!
実際に僕が演じたハ●ー・ポ●ターでも、僕とロ●とハーマ●ニーは同じ寮でSムガッ!!」
黒子がしょの文字を言う前に灰崎は慌てて黒子の口をふさいだ。
灰「バッカ!てめぇ何言ってんだ!!そう言う発言は止めろ!それに、ハ●ー・ポ●ターはお前が演じてない!ハ●ー・ポ●ターの声をお前の声もやっている、小野さんが演じてんだ!」
すると黒子はニヤッと笑い言った。
黒「灰崎くんそれでは説明が不十分です。それだと、火神くんも緑間くんも演じていたことになってしまいます。」
灰崎は頬を染め、叫んだ。
灰「揚げ足をとるな!」
黒子はプッと無表情で吹き出しながら言った。
黒「だって…考えても見てください。バカなハ●ー・ポ●ターに語尾がなのだよなハ●ー・ポ●ターって…」
灰崎は想像したのか、遠い目をして言った。
灰「世界を滅ぼす相手の退治を頼みたくないし、勇者みたいな扱いをしたくないな…なのだよ言ってたらシリアスなシーンも台無しになるな…(パトローナなのだよとか聞きたくねー!!)」
灰崎は気をとりなおすように、ひとつ咳払いをした。
灰「コホン、とりあえず職員室行くぞ!」
そうして、職員室までいき、ドアを開け担任のもとへ向かった。
黒子が呼び止めると案の定驚かれた。
そして担任が黒子を見ると、隣にいる灰崎と見比べ、ひきつった笑みを浮かべた。
担任(以下、担)「君が黒子くんか…灰崎と友人なのかな?」
黒「いえ、灰崎くんとはたまたま中学が同じだっただけの赤の他人です。黒子テツヤです。よろしくお願いします。」
担任は灰崎と同じ頭だが、真面目そうな黒子に少し安心して言った。
担「ああ、よろしく。一応言っとくが、くれぐれも問題をおこさないように!
それじゃあ、もう、ホームルームの時間になるから、わたしと一緒に教室行きましょう!
灰崎は先に教室行ってなさい!」
灰「……うぃーす…」
灰崎は黒子にただの中学が同じだけの赤の他人と言われたのが傷ついたのか、元気なく、返事をして職員室から出ていった。
しばらくして黒子達も教室に向かった。
担「それじゃあ、わたしが呼んだら入ってきてください。」
黒「はい。」
そして担任は教室に入っていった。しばらくして、黒子は呼ばれた。
担「黒子くん入ってきてください。」
そして黒子は緊張したおももちで、教室に向け一歩踏み出したのだった。