本棚 長編

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〜黒子視点〜



僕は赤司君率いる洛山高校にウィンターカップで負けました。
あと少しではありません。38点差で負けました。
負けた原因は明確にわかっています。
個人プレーが敗因でした。20点差がついたところで皆は仲間を僕を頼ってはくれませんでした。
赤司君の戦法は精神的にくるものでした。
誰かがパスをするとそこをねらって奪ってくる。
だから、パスは通らなくなり皆はドリブルでいくということになり、個人プレーになってしまったのです。僕がいくら先輩に火神君に
「落ち着いて下さい。」

と言っても、聞く耳をもってはくれませんでした。
試合が終わった後、僕は彼らに言いました。


「キセキの世代が強いのは個々が強いからです。君たちのそれはただの自分勝手だ。」


と…

あの時カントクだけが僕に謝ってきました。
しかし、他のレギュラー部員は


「あーそうかよ!そんなこと言うお前の方が自分勝手だろ!誠凛が気に食わねーならでてけ!」


と言われました。
ぼくはもうなにも考えずに、『ありがとうございました。』のあいさつもなく出ていきました。
後ろで一年生三人の声と水戸部先輩、小金井先輩そして土田先輩の声が聞こえましたが、僕は気にせず、飛び出しました。


それから、僕はバスケに関わらないようにしました。
バスケ部に退部届けをだし、親を説得し、誠凛にある通信制をとり昼間は学校に行かないようにし、バスケ部に合わないために徹底的にやりました。





多分僕はうんざりしてたのでしょう裏切られることに…

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