本棚 長編
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※黒子視点
こんにちは、黒子テツヤです。
僕はまあいろいろなことがあり、灰崎君が通っている、福田総合に通うことになりました。
べ、別に灰崎君のためじゃないんですからね!僕のためなんですからね!(←ツンデレぽくしましたが、事実です。)
読者の皆さんにこれで伝わったでしょうか?
ツンデレ要素を入れたからわかると思いますが、僕は今テンションがあがっています!!
全寮制です!!ウキウキします!!
そして僕は今日の午後から寮に入る予定です。
ですが、僕は転校の手続きやらなんやらで迷惑をかけた親に休日は会いに行くと言い、朝早くに家をでました。
それは灰崎君と同じ『コーンロウ』にするために美容院に行くからです。
本当に変わった決まりがあるものです。
そして今僕は灰崎君と約束した、寮の門の前に向かいnow。
コーンロウにしたのに、相も変わらず僕の影は薄いらしく、こんなに目立つ髪型でも誰も振り向きません。
寮の門が見えて来ました。
そこには、美容院の鏡で散々みたコーンロウがいました。
人と比べ灰色ぽい髪型からあれは灰崎君でしょう。
すごいですね、灰崎君。
まだ集合の10分前なのに、もういます。
そう思い見ていると、ぼくはあるイタズラを思い付きました。
名付けて…
「隠れてあの子に膝かっくん☆大作戦!!」
です。
コーンロウで知り合い相手にどこまでミスディレクションが使えるか実験です!!
※灰崎視点
チッ、約束の時間の15分前から待っちまっている。結構待ったはずが、まだ5分しかたっていない。
昨日の夜も落ち着かず早く寝れなかったからすげー眠い。
俺が待っている間にコンビニにいった奴が戻ってきたみたいで、こっちを変なものを見る目付きで見てきたので睨んでやった。
(つーか俺、なんでこんな前から待ってんだよ…これじゃあまるで…)
ガクッΣ
灰「うわっ!!」
黒「…どうも、早いですね」
俺は急にテツヤが後ろから膝かっくんをしてくるので、変なことを口走っちまった。
灰「て、テツヤ!嫌、ちげーんだ!!これは別になんか夜なかなか眠れずに、遠足を楽しみにしてるガキか!!とか、テツヤがきたら学校ぜってーサボンないようにしようって決意したりとかしてねーんだからな!!/////」
黒「…………………………(僕のコーンロウにはふれてくれないんですね…まあ別にいいですけど…)てゆうか…ツンデレ↑↑↑↑僕は緑間君のツンデレを見てきましたが、ツンデレには何も思わず、なだめたり、会話したりしている高尾君のH.S.K度スゲーとか思っていただけです。
しかし、灰崎君のは萌えます!!てゆうことで、どうです君キセキの世代の中のツンデレ王狙ってみませんか?」
灰「////いきなりノンブレスで喋り出すな!!てゆうか、そんな称号貰っても嬉しくないわ!!」
黒「えっ(((・・;)そうなんですか?ですが、緑間君は、ツンデレ王になったとき、優勝カップ持ち上げて、頬を染めながら『べ、別に嬉しくなんてないのだからな!!』って言っていましたよ?」
灰「そんなのやったのかよ!!しょうもなっ!!いつやったんだよ!!」
黒「中2の夏休みでしたね…赤司君主催で、優勝カップも銅で付くってあって本格的でしたよ?
ちなみに、僕は予想通り『影が薄い王』と訳がわからない『天使!!』でした。
紫原君は『マジカル☆ビック王』で、青峰君は『肌黒すぎWWWWWW王』で、黄瀬君は『ヤンデレ王』と『ワンコ王』と『ヘタレ王』でした。
そして、我等が主将赤司君は『王様』でした。」
灰「(テツヤの『天使』がわかってしまう自分が怖い…)敦の『マジカル☆ビック』ってダサすぎだろ!!」
黒「黄瀬君がつけました。そのあと、紫原君が黄瀬君をひねり潰していました。」
灰「大輝の『肌黒すぎWWWW』ってあいつ、暴れまわったんじゃねーか?」
俺がその様子を思い浮かべ、質問すると、テツヤは無表情のままこたえた。
黒「『W』が誉め言葉だと、思ったらしく、頬を染めて『お…おう!』っていましたよ」
灰「涼太の『ヤンデレ』『ヘタレ』『ワンコ』って…」
俺が涼太らしいとあきれたように言うと、テツヤが目をキラリと光らせた
黒「3つも賞を取るなんて、ムカついたのでイグナイトしてやりました」
そうかそうか、確かに3つはムカつくよな、とさっき思ってたことも忘れて同意しようとし俺は気がついた。
灰「んっ!いやいや、それけなしてんだろ!『ヘタレ』や『ワンコ』ましてや『ヤンデレ』の意味知ってんのか!?」
黒「はい。『ヘタレ』はハンサムなのに庶民的で親しみやす〜い!ってことですよね。『ワンコ』は犬みたいに可愛くて動物界のアイドルならぬ人間界のアイドルっていう意味で、『ヤンデレ』は“ヤン”キーみたいな鋭いかっこよさもあって“で”きる男!!それはまさに“レ”ジェンド!!の約ですよね!」
とりあえず俺は『今時、ハンサムって…』というツッコミはおいといて、他のをツッコムことにした。
灰「なんで、黄瀬の評価はそんなポジティブなんだ!!
そしてなんだその『ヤンデレ』の解釈方法!!それだったら、“レジェンド”伝説の意味で征十郎のほうが似合うだろ!!」
黒「ハッ!確かにそうですよね!この解釈だと赤司君が『ヤンデレ』ですね!それじゃあ赤司君が『ヤンデレ』ということで」
灰「ッ…確かに征十郎は『ヤンデレ』だけど、言ってる意味がちげーんだよ!!」
黒「どうゆう意味なんですか?」
言おうとした時、なぜか背筋が冷たくなり、おれの耳元で「ズガタカ、オヤコロ」の地をうねるような声が聞こえた。
灰「アッアハハハハハハ…そ…そんなことよりよりよ〜…征十郎の…『王様』…って」
黒「『黄瀬君に負けた』って言って拗ねていましたよ?まあ…ある意味王様が最強なんですが…」
灰「征十郎、敗北認めちゃったよ!つぅかある意味負けてねーよ!!」
マジ、征十郎パネー、そして拗ねるって、キャラ崩壊がマジヤベーと思っていると、俺はある違和感にきづいた。
灰「なっ!!なっ!!なっ!!」