LET'S MAGIC(小学生まで)
□第24Q
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『おっはよー!』
棗「おはようテツナちゃん」
夏「おはよう!」
『あのねあのね、皆に用があるの!矢野君!山田さん!橋本君!遠野君!ちょっと来て!』
橋「どうしたんだよ?」
『はい、これ!』
橋「DVD?」
『うん。皆も1枚ずつ取ってね。』
夏「何のDVDなの?」
『NBAの試合とか中学、高校のIH、WCの試合』
棗「凄いね。」
『昨日一日中ダビングしてたの。それでね、橋本君は、声が大きくてキャプテンに推薦したでしょ?』
橋「ああ。」
『バスケでPGっていう、全体を見て指示を出すポジションがあるの。絶対にバスケのチームで一人必要なポジションの一つなんだ。』
橋「へぇ。だから、この間指示出すの上手って話したとき、声の大きい俺にやってほしいことだったんだ!」
『まあね。試合の前に全員一人ずつ名前とポジションが書かれてるから、橋本君はPGって書かれてる人の指示の出し方とか、全体の動かし方とか注目して見てね。』
橋「わかった。」
『ただ……、PGって試合をコントロールするの。いわゆる司令塔。だから、バスケをよく知らなきゃいけないのね。』
橋「はあ!?聞いてねぇよ!」
『まあ、そんな橋本君にプレゼント〜』
橋「プレゼント?」
『ルールブック!他に基礎的なこと書かれてる本も入ってる。付箋のあるところは得に読んでね。』
『で、残りの皆だけど……』
な、何でしょう。
皆の視線が無駄にキラキラと……
『まず、矢野君。』
矢「はい!」
『矢野君のポジションは最初から決まってるよ。Cだ。』
矢「C?」
『Cは基本ゴール下に張り付いて、リバウンドとかゴール近くからシュート決めたりとかする人のこと。だから、背の高い人が理想なの。』
橋「黒子さん。」
『なーに?』
橋「今気づいたけど、さっきから言ってることこの本に書かれてることをまとめてるだけじゃん!」
『当たり前でしょ?その本に書かれてることなんて全部覚えてるんだから……』
棗「ホントに!?」
夏「テツナちゃん凄いね!」