FAMILY 『家族』
□暗殺チームの子育てその壱
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先日プロシュートが任務先から拾ってきた子供はプロシュートの後を事有る事にちょこまかとついて回った
その癖頭を撫でようとすると何処からか出したナイフを向けたりしまいには逃げ出して隠れてしまうのでプロシュートは対応にてんてこ舞いだった
そんなある日長期任務で出ていたジェラートとソルベの二人が任務を終えアジトに帰ってきた
「「(…子供?いつからアジトは養護施設に…?)…」」と二人がメローネをみて固まってるとメローネは「…っ…だれ」といって片目だけで睨み、ナイフを取り出して精一杯、警戒した
ジェラートが「…お嬢ちゃんこそ誰かな?ここは迷子のいるとこじゃないよ?」といいしゃがむとメローネが「…っ迷子じゃない…、それに…ここでお留守番してるの!用がないなら帰って!」といってナイフを突きだし、ナイフで扉を指し示した 暗に出ていけといってるらしいのでジェラートは苦笑いを浮かべた
ソルベが「(……留守?事前に連絡したからいるはずだが…可笑しいな…。それにこの子供は…一体?)ジェラート、リゾットにもう一度連絡を…」といいかけるとプロシュートが眠たそうに欠伸を噛
み殺しながら「メローネ、ソイツラは仲間だから入れてやれよ。そう警戒しなくていい」といって二階から降りてきた
するとメローネは「……ナカマ…」と呟き、たちまち笑顔を作り張り付け「…ごめんなさい…お兄さん達」と上面だけで誤ってみせた
ジェラートが「…(訳あり、か…拾ってきたのは多分この様子だとプロシュートだろうなぁ…)…お嬢ちゃん名前は?」というとメローネはすぐに「名前はメローネ。多分10歳。…お兄さんは?」といってジェラートをジィ、と見つめた
ジェラートは品定めしているかの様に見てるメローネを直視しながらも「ボクはジェラートだよ。宜しくねメローネちゃん」といった
メローネは「…、…うん。」とやや間があるが頷き張り付けた笑顔のままでプロシュートの方へいってから「…プロシュートお兄さん、お昼寝もういいの?」ときいた
プロシュートは「…いんだよ(まだ慣れねぇな。)」といいながら面倒そうにメローネの肩に手を置いた
メローネはビクッと肩を震わせたがすぐに明るく「そっか」といって作り笑顔だが笑ってみせた
ソルベが「プロシュート
リゾットは?事前に一応連絡はしたんだが…居ないのか?」と聞いた が プロシュートは「…知らね。多分何時ものとこだろ」といって欠伸を一つ溢した
ジェラートが「寝てたん?」と聞くとプロシュートは「あぁ。まぁな。メローネ、飯は食ったか?」といった
メローネは「…プロシュートお兄さんと同じだよ」といって俯いた
ジェラートが「…食べてないね?仕方ないからボクが作ってあげよっか?」とニパッと笑うとメローネはハッとなり「っお腹空いてないから大丈夫だよっ」と慌てていいプロシュートの背後に隠れた
三人が困り果ててるとウィルダがアジトへ帰ってきた
ウィルダが「お?どうしたんだお前ら揃いも揃ってそんなとこで」と声かけるとメローネは「っ…誰?」と不安そうにプロシュートを仰ぎ見た