FAMILY 『家族』
□リゾットとメローネが夫婦ならA
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メローネのお腹が順調に大きくなり、足元も見えなく成る程に成りつつある、そんなある日
メローネはリゾットとの散歩すらさせて貰えず、食欲もないので中庭で本を読んでいた
中庭はジョルノがメローネのお腹が大きくなると散歩で近所の公園に行くのが危険になるからと言うことで造らせたのだった
最近はメローネがその中庭で本を読む光景が多く見られていた
今回も中庭で本を読んでいたメローネは無事に産まれると良いな、皆名前は決めたのかな、と考えていた
しかし突然後ろから「動くな」と男の声で言われ、首筋にナイフを突き付けられた
メローネはしまった、アジトの中庭だから油断したと思いながら「っ…」と大人しくした
「大人しく付いてこい。腹を蹴られたくないだろ?」と後ろからナイフを突き付けている男がいってメローネのお腹を軽く押した
「っ…わかった。」とメローネが言うと男は「ふ、くくっ…ナイフはしまうけど、銃がある。それにお前は妊婦だ、俺が言いたい事は分かるな?」といってナイフを首筋からゆっくり離した
メローネは男に黙って従うしかなく、男が用意していた車に乗せられた
男に言われ乗せられた車にはすでに男の仲間であろう十代から二十代の男達が何人か乗っていた
メローネにはその男達の中に数人、顔に見覚えがあった
リゾットがジョルノの倒した、ジョルノの前のボスーディアボローの命令で壊滅させた組織の幹部やその部下達だった
メローネはPCで情報として彼らの顔を見ていたので一発で分かったのだった
メローネは十人以上のギャング達に囲む様に座らされ、大人しくしてるようにと言われた
車は動きだし、メローネは目隠しをされてしまった
そして暫く走っていた車が止まり、男達に降りる様言われ、目隠しされていながら手探りで何とか車から降りた
ナイフを突き付けた男の声で「此処に椅子がある、座れ」といわれ、大人しく座ると男が「今から目隠し外してやるから騒いだり変な能力使ったりしたらテメェの腹を攻撃する」といってからメローネのお腹を冷たい金属で軽く撫でた
「っ…」と息を飲んで頷いたメローネを見ていたナイフを突き付けた男以外の男が「大人しいなこいつ。本当にアイツのコレか?」といってナイフを突き付けた男が「間違いない筈だ、アイツが何
時もこいつの側に居やがるのは何度も確認した。他の連中もいたが、アイツ程じゃぁない。」といった
メローネの視界を覆っていた布が外され周りを見ると、メローネが座らされた椅子には首なし白骨死体が2体寄りかかっていた
メローネが「…俺を連れてきてどうすんの…?」と聞きながら死体から目を反らし、男達を睨み付けた