jojoの奇妙な冒険
□+風邪には…+
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ジョルノが風邪をひいた
それだけならジョルノを大人しく休ませればいいだけなのだがジョルノは寝たフリをしてでも仕事をしかねないので
(実際こっそりと書類の束を隠し持っていたのをプロシュートとフーゴが見つけて没収済み)見張りをたてた
イルーゾォとナランチャが見張りとして休みをとり、イルーゾォがベッド近くの鏡から色んな物をだし、
ナランチャはソファーで不器用ながらりんごを剥いてやったり氷を砕いたりと用意やバタバタしていたりしながら見張り兼看病していた
ジョルノは「…大袈裟ですよ、皆さんは…コホッ…ただ少し熱があるだけ、なんですが…」といって布団を頭から被る
イルーゾォが「いや、40℃ってかなり高いし、いきなり倒れた人のセリフじゃないよ」といって濡れたタオルでジョルノの顔を軽く拭ってやる為に布団をずらしてやると
先程よりも若干顔色が悪くなっているジョルノが
「これ位大丈夫ですよっ…ゴホッ…う゛〜…」と唸りながらいった
ナランチャが「ダメ、ダメ!風邪なんだから大人しくしてろって!はい、りんご!」と歪な形に剥けたりんごをだした
イルーゾォが「…食べられるかな…?」と聞いたらナランチャが勘違いをして「俺が剥いたのなんか食べらんねぇってかよ!?」と怒った
イルーゾォは慌てて「高熱出してるジョルノが食欲あるかな、って思っただけだよ」と弁解した
するとナランチャが「あ、そっか。じゃぁ、…よし!」といって何処かへ行ってしまった
イルーゾォはぽつんとひとりで形の歪なりんごをみてから「…ナランチャがりんごを剥くなんてね」と呟く
ナランチャは意外にもかなりの不器用で何をやらせても駄目なのだ
掃除をやらせるとやり始めよりも散らかりガラスを割り、本のページを掃除機で吸い込み、果物を剥かせると食べるとこが無くなる
現に今歪な形になったりんごは三個目で二回も芯と種だけになってる無惨なりんごらしき物がある
失敗した残骸のかわと身の付いてるりんごを拾い、丁寧に身の部分だけを剥くとイルーゾォは「ジョルノ、少しでも食べられるかい?」といって見せた
ジョルノは「…コホッ…コホッ…っ少し…だけ、いただきます…」といって起き上がる
イルーゾォは「無理しないで良いからね?せっかくナランチャが
剥いてくれたからね。はい、少し…」といって小さな欠片を口にいれてやる
ジョルノが何とか一欠片食べるとナランチャが「あったあった!」といいながらミキサーをもってきた
ジョルノは何時もなら理解できるだろうが熱や倦怠感の為に何をするのかわからずに「…なら…ちゃ…?なに…?」と掠れた声できいた
ナランチャが「えっとな!りんごジュースにしてやるよ。飲み物なら食べられなくても栄養とれんだろ?」といって次々に剥いたりんごを放り込み、スイッチをいれた
ある程度まで細かくなったらナランチャが「あと、此な。」といってハチミツを少しとヨーグルトをいれて再び回した
イルーゾォが「(ナランチャにしては)手際良いね、どうしたの?」ときいたらあっさりと
「俺が風邪をひいた時にアバッキオが作ってくれたんだよ。今それの方法聞いてきた!」と自慢気にいってコップに少量注ぎ入れた
三人分のコップに入れて「イルーゾォもどうだ?」といってから「ジョルノが先だけどな♪はい、飲めれそうか?」といってジョルノを起こしつつコップを手渡した
ジョルノが何とか起き上がる
そして一口試しに口に含むとへにゃりと笑って「っん…,おいし…です」といった
ジョルノは40℃の熱である為に味は朧気でしか感じないし喉が腫れていて飲み込むのも辛いはずだが
ナランチャの甲斐甲斐しい姿をみていたので自然とその言葉がでたのだった
ジョルノの様子をみてナランチャがにぱぁっと笑うとイルーゾォが「良かった、口に入れられて。此で少しは良くなるかな」と言った
ジョルノが休み休みジュース状になったリンゴをゆっくりとだが口にして、何とか全て飲むと
イルーゾォが「はい、薬。」といって薬を渡してジョルノが大人しく飲んだ
ナランチャは薬を飲むのを見届けていたらフーゴがきて「これから僕との勉強の約束があるからナランチャは連れてくね?お大事にジョルノ。」といって引きずって出ていった
ナランチャは「まだいいだろフーゴ!まだジョルノがあぁ〜」と言いながらも引きずられて強制退場させられた
イルーゾォが「あはは…。(苦笑)」と苦笑いしているとジョルノが「元気ですね…あの二人…。コホッゴホッっ…少し…休みますね。」と言って目を瞑った