Dグレ

□仕事。
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「貴方がブローカーですか?」
「はい。私はチャーリーと申します。この村で医師をしております」
「なるほど。病院なら人間の死に直面する可能性が高いですね」

目の前の三十代後半だと思われる男は私に媚を売るようにヘコヘコしている。
AKUMA製造の手伝い、人間を売る堕落した人間…ブローカー。
私は無表情で男を見つめた。

「率直にお伺いします。」
「は、はい…何でしょう…?」

ブローカーの瞳が揺れる。




「この村に、イノセンスがあるでしょう?」


ーーーーーーーーーーーー

「名無し、ある村に行ってきてほしいのでス♡」
「あ、はい」

久々の仕事に私は若干驚きながら返事をする。

「この村は一年前から奇怪現象が起きているらしいんでス♡」
「……イノセンスですか」
「その可能性が高いでス♡なのでそれを確かめてきてくださイ♡」

千年公はきゃるるんとポーズを決めながら言った。
シュールな絵に引きそうになるが話に集中する。

「わかりました。イノセンスだったら破壊すればいいのですね?」
「そうでス♡」

私は思わず頬が緩みそうになった。
人間と、殺し合える。
人間を、殺したい。
ノアの本能的な欲望だった。

「その村にはブローカーもいますから困ったら彼を使いなさイ♡」
「…わかりました」
「エクソシストに出会う可能性もあるでしょウ♡そしたら、一つでも多くのイノセンスを壊して来て下さいネ♡」

ゾクッと背中が騒ぐ。
内側がだんだん高揚していくのがわかる。
ああ、早く。
早く早く早く。



「いってらっしゃイ、名無し♡」







人間を愛したい。











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