Dグレ
□絆。
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「ただいまぁ!ひぃ!」
「かえったぜぇ!」
そう声が発せられたのも、力強くドアが蹴り開けられたのも同時だった。
ド派手なメイクの彼らは双子である。
いつもは比較的温厚なジャスデロに、ワイルド系のデビット。
二人は「絆」のメモリーを持つノアだ。
「おかえりなさい、ジャスデビ」
その部屋で本を読んでいた私は視線を彼らに移しつつそう応える。
そして私は目を見開いた。
「ちょ…二人とも、なんか全体的に…汚いですね」
若干引きながらそう言えば二人はクワッと物凄い形相で迫ってきた。
「クロスの野郎が罠にかけたんだよ、ヒッ!」
「アイツのせいで俺たちはまた…‼︎」
「ジャスデビ…また仕事失敗したんですね」
私は哀れみの視線を送った。
お疲れ様です。
「あぁそうですよ‼︎まーた逃げられたけどなんだよ‼︎」
「アイツ逃げ足速すぎんだよヒィ!」
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